2008年04月23日

ちびと琴ちゃん

小学生の頃のお話。
塾帰りに、柴わんこ(子犬)が捨てられていました。
かわいかったけど、つれて帰ると怒られるので皆、さわるだけでした。
友人の琴ちゃん(仮名)は持っていたポッキーをあげました。

しばらく何も食べてなかったのかおいしそうに食べてました。
私たちは、食べているところを見てそのまま家に帰宅。

だが、琴ちゃんちに柴わんこが着いてきてしまったんです。
彼女の家は、それは広い庭があり犬的にはナイス物件!
だが、ベンというわんこがもういたので飼えないよと母に言われ泣く泣く
元のところに戻してきました。

だが、柴わんこ「ちび」←(いつの間にか命名されていた)
諦めず、ずっと琴ちゃんが塾を終わるまで待ち、家まで着いて行った。
母親も、仕方ないわねーとビニール紐でしばり飼うことに。

めでたし、めでたし。

…と思いきや、琴ちゃんが学校に行っている間に紐引きちぎりどこかにいってしまいました。

その頃、ちびは学校にきていました。
拾ってくれた琴ちゃんをずっと待っていたのです。
一緒に、家に帰り塾も一緒にいき、終わるまでいつも待っていました。
毎日、毎日待っていました。

よほど拾ってくれたのがうれしかったのでしょう。
人に噛むこともなく本当にいいわんこでした。
いじめる人もいなかったしね。
放し飼いはいけないと厳しく言われている今では考えられないけど。


でもって、先客?のベン。

「名前が悪かったのか、肥溜めに落ちて死んだよ。」

と、のちに琴ちゃんが語ってくれました。
…ベン可哀想。  

Posted by みりん at 22:28Comments(6)TrackBack(0)小話